テレビ、洗濯機、冷蔵庫──。2015年に開催された、欧州最大の国際家電見本市・IFAでは、インターネットとつながる「スマート家電」がずらりと並んだ。今、こうした分野がIoT(モノのインターネット)として注目されている。例年、IFAで最大級の展示ブースを設けてきた韓国サムスン電子も、IoTを大々的に掲げた。
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これまでも07年頃のユビキタス(あらゆる物にコンピュータが内蔵されている状況)などさまざまなバズワード(はやり言葉)が生まれては消えたIT業界。IoTも、単なるバズワードで終わってしまうのだろうか。
IoTの活用が進めば家電や車、産業機械など、あらゆるモノがネットとつながる。それぞれにはセンサーが組み込まれており、周囲の情報を読み取ることができる。情報は、ネットを通してデータセンターに吸い上げられ分析・活用される。
野村総合研究所の城田真琴・上席研究員は、ユビキタスもIoTもITで社会を効率化する点で同じだと話す。「センサーの価格やデータ通信料が安くなり、モノを介してデータを収集しやすくなった。IoTは新技術が使われているわけではない。ユビキタスが目指した世界を実現するための環境が整っただけ」。
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