一人っ子政策は、親が罰金を避けるために出生届を出さなかった無戸籍者を数多く生んだ。その数は約1300万人に上り、早急な対策が求められる。
すべての公共サービスを受けられない立場に追いやられたら、現代人の生活はどれほど不便になるだろうか。実際にそんな過酷な環境に置かれているのが、中国で戸籍を持たずに暮らしている“黒戸口(黒戸籍)”の人々だ。
かねてから問題は指摘されてきたが、ここにきて中国政府は本格的に対策に乗り出す姿勢を見せ始めた。
2014年7月から8月にかけ中国国家発展改革委員会は“黒戸籍”の実態把握のための人口調査を行った。調査の中心となった同委員会マクロ経済研究院の万海遠・副研究員によれば、戸籍のないまま暮らしている子供の数は、わかっているだけで約1300万人、全人口の1%に達するということだった。
北京の夕刊紙記者が言う。
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