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『コーク一族』『日本資本主義の大転換』 『「見えないもの」を大切に生きる。』『無戸籍の日本人』

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アメリカの真の支配者 コーク一族
アメリカの真の支配者 コーク一族(講談社/522ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

Daniel Schulman●米国の隔月刊誌『マザー・ジョーンズ』のシニアエディター。政治および安全保障問題を主に扱い、同誌の調査報道部門の創立メンバーでもある。米ボストン・グローブ紙、米ヴィレッジ・ヴォイス紙などにも寄稿している。

共和党候補のスポンサーリバタリアン思想を実践

評者 東洋英和女学院大学教授 中岡 望

日本では「コーク一族」と聞いても、知る人はほとんどいないのではないだろうか。一族の存在は米国でも長い間、一般の注目を浴びることはなかった。評者が一族のことを知り、雑誌に記事を寄稿したのは2010年である。それ以降、本腰を入れてコーク兄弟の動向を観察してきた。本書は兄弟を取り上げた本格的な評伝である。

現在、米国では大統領予備選挙が行われている。共和党の予備選挙の鍵を握るのが、コーク兄弟である。政治雑誌『ポリティコ』は、兄弟を“黒幕のキング・メーカー”と呼んでいる。兄弟の支配下にある大口政治献金家のネットワークは、今年の選挙で9億ドルの献金を行うことを明らかにしている。昨年8月にカリフォルニア州のリゾート地で開催されたネットワークの会議に4名の候補者が出席し、支援を求めている。

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