安倍晋三政権は、集団的自衛権の関連法を強引に成立させて世論の反発を受け、その挽回策として「一億総活躍」「新3本の矢」などを打ち出しているが、評価はいま一つだ。これに対して野党側は、民主党が基本施策の立ち位置を定めきれず、維新の党が内部対立で泥仕合を続けている。共産党が「国民連合政府」を打ち出しているものの、民主党などからは反発も出ている。
それでも、野党が結集しなければ、来年夏の参院選では自民、公明の与党を利するだけだ。今回は、野党陣営の戦略について考えてみよう。
維新の党では、除籍された大阪系の議員らが10月31日に「おおさか維新の会」を新たに結成。代表には橋下徹大阪市長、幹事長には松井一郎大阪府知事が就任した。橋下氏は看板政策として掲げてきた「大阪都構想」が住民投票で否決された後、政界引退を表明。維新の党も離党した。しかし、姿勢を転換。地域政党を設立して、再び大阪都構想の実現を目指すことにした。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら