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結党60年で自民党様変わり 党内分権から官邸独裁へ

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10月7日の自民党役員会。かつての党高政低はなくなり、官邸主導が明確だ(時事)

自民党は11月15日、結党60年を迎える。人間でいえば還暦である。敬愛する祖父の故・岸信介元首相が創設メンバーである安倍晋三首相はさぞや感無量だろう。安倍首相は今年3月8日の党大会で自由、民主両党の保守合同に対する思いを語っている。

「私が生まれた1年後、昭和30年11月15日に自由民主党は結党した。結党に参画した自由、民主両党は犬猿の仲といわれていた。三木武吉は、10年も統一された党で生きていければましなほうだろうと言ったそうだ。しかし、三木武吉の予想をはるかに上回り、自由民主党は60年の歴史を刻んできた」 

今では信じがたいが、安倍首相の指摘のように結党当初、自民党は長続きしないといわれていた。むしろ保守合同の約1カ月前、左右社会党の再統一によって誕生した社会党のほうが長続きするとみられていた。社会党は1951年のサンフランシスコ講和条約、日米安全保障条約への対応をめぐり分裂していたが、イデオロギーは共有していたからだ。

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