次期総裁選で確執表面化か 安倍首相と小泉元首相

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最近になって対外的な発言が目立ってきた小泉純一郎元首相。「安倍政治」に辛口な意見も(共同通信社)

「総理・総裁になるための最も重要な要件は何だと思われますか、と尋ねたことがあります。くしくもお二人とも『運』と答えられました」──。   

その「二人」とは、2001年4月から06年9月まで5年5カ月政権の座にあった小泉純一郎元首相、そして12年12月に奇跡の首相復帰を果たし、超長期政権を視野に入れている安倍晋三首相のことだ。

今年になって自民党三役経験者が、小泉、安倍両氏と別途に会食した際に、そう質問したというのである。

筆者はくだんの自民党三役経験者からその「秘話」を聞いた。

最近、小泉氏のメディア露出や地方都市での講演の頻度が際立っている。しかも、従前のように「原発ゼロ」を言い募るだけではない。

11年3月11日の東日本大震災発生当時、米原子力空母「ロナルド・レーガン」は日本の東方沖合を航行中だった。そして米海軍による救援活動「トモダチ作戦」に投入され、2日後に福島県沖に着いた。

ところが停泊中に空母乗組員が放射能による健康被害を受けたというのである。5月中旬、この問題に関心を抱いた小泉氏は訪米し、同乗組員に聞き取り調査を行った。

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