フォルクスワーゲン(VW)による排ガス不正問題は、エコカーの主役の一つ、ディーゼル車に大きなダメージを与えた。ハイブリッド車(HV)から電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)まで、排ガス不正後の世界において、本命の座に就くエコカーはどのタイプなのだろうか。
5年程度という時間軸で見ると、当面伸びしろが大きいのは、わずかなコスト増で燃費を向上できるガソリン直噴ターボだ(図表1)。特に、排気量を小さくしたダウンサイジングターボが有力だとみられている。
このダウンサイジングターボで先んじたのがVWで、現在でも一日の長がある。だが、同じドイツのBMWやダイムラー(ブランド名はメルセデス・ベンツ)、伊フィアットなどが猛追。HVを優先してこの流れに乗り遅れた日系メーカーも商品群を拡充しており、先行するVWも安閑とはしていられない。
直噴ターボに続くのが、HVと、コンセントから直接充電できるタイプのプラグイン・ハイブリッド車(PHV)だ。
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