有料会員限定

ドイツ現地報告 VW(フォルクスワーゲン)がなければ何もない 企業城下町に兆す不安の影 Part1 フォルクスワーゲン 堕ちた名門

印刷
A
A
4本の煙突が天空にそびえ、一目でVWの本社工場とわかる。10月8日にはドイツ検察当局が家宅捜索に入り、衝撃が走った

特集「VW(フォルクスワーゲン)ショック」の他の記事を読む

ドイツ中央部に位置する人口12万人の街、ヴォルフスブルク市。街の中心部をゆったりと流れる幅60メートルほどの運河を、貨物船が悠々と行き交う。一見何の変哲もないドイツの一地方都市にすぎないが、9月に発覚した世界的なスキャンダルが、こののどかな街の様相を一変させた。

総台数1100万台に上る前代未聞のスキャンダル。世界ナンバー2の大手自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)による排ガス不正問題だ。

「VWがなかったら、ここは何もない街なんだ」 市内に住むヘンリキ・フォン・ルコヴィクツはため息をつく。

ドイツの首都ベルリンから高速列車で1時間ほど揺られると、四つの煙突がそびえ立つ独特の風貌の建物が姿を現す。VWにとって最大の、ヴォルフスブルク本社工場だ。主力車種「ゴルフ」や「トゥーラン」など、年間83万台(2014年の実績)を生産している。この本社兼工場で働く人は7.2万人。市外からの通勤者を含めると、市の人口の半分以上がこの工場で働いている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内