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脱カリスマ経営 スズキ社長交代から1カ月 おやじから託された後継長男が挑む

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在任37年は世界の自動車業界でも最長のレジェンドが、社長の座を譲った。

(左)代表取締役社長 鈴木俊宏(右)スズキ代表取締役会長 鈴木 修 (撮影:今井康一)

カリスマの後はどんな場合でも難しい。そこに“世襲”の二文字がつけばなおさらだ。

「社長候補と見られ続けてきたことをどう思うか」「社長になりたいと思っていたか。それともなりたくないと思っていたか」「偉大なおやじの後継のプレッシャーは」

社長交代から2週間。スズキの鈴木俊宏社長は自宅の玄関先で、記者の立て続けの質問に穏やかに対応した。苦笑いで下がったまゆ毛は、まさに父親譲りだ。

「鈴木姓に生まれた以上、(社長候補として外から見られてきたことは)仕方がない。社長にはなりたいと思ったからといってなれるわけではない。(修)会長がこの先100年できるならともかく、それは無理。誰かがやるしかない。会見でも言ったように、チャレンジする機会を与えてもらったと感謝している」

数々の伝説を生み出したワンマン経営に終止符

6月30日、スズキは社長交代を発表した。同日付で鈴木修会長兼社長(85)が会長兼CEO(最高経営責任者)に就任し、修会長の長男の鈴木俊宏副社長(56)が社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する。

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