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「構造不況業種」で自分の進路を決める 職場などで役に立つ「中期分析」の方法(5)

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出版業は「構造不況業種」の1つだ。それでも、希望的観測と極度の悲観主義に陥ることなく生きるために中期分析が役立つ(撮影:尾形文繁)

ビジネスパーソンは、1~5年程度の中期分析の手法を職業選択において応用することが可能だ。特に構造不況業種に勤務している人にとっては、希望的観測と極度の悲観主義に陥ることがないように注意しつつ、インテリジェンスの観点から中期分析を行い、自分の進路を決める必要がある。

筆者はフリーランスの職業作家なので、特定の企業や団体に所属するビジネスパーソンとは異なる場にいる。しかし、出版業界の状況は、そのまま筆者に跳ね返ってくる。出版は構造不況業種なので、筆者を担当している編集者がリストラの対象になることもある。

リストラ後、別の出版社に勤務する、あるいはフリーランスの編集者として働き続ける人がほとんどだが、編集を離れて連絡が取れなくなってしまう人もいる。編集者は、入学時の偏差値が高い名門大学の出身者が多い。入社時は高給であったし、よもや自分がリストラ対象になるとは考えていなかったので、会社側から勧奨退職を告げられるだけで自分の全人生を否定されたような気持ちになり、落ち込んでしまう。

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