KDDI、ドコモ牙城のMVNO向け回線で勝負 独自ブランドの「格安スマホ」も投入

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バリューイネイブラーの事業は、提携するパートナーへの支援が中核となるが、自社ブランドによる販売も始める。ブランド名は「UQモバイル」。LTEのデータ通信量2ギガのプランは月額980円、無制限プランの場合は1980円(通信速度は最大毎秒300キロビット、15年12月まで500キロビット)だ。それぞれ700円を加えて音声通話を利用することもできる。

独自のサービスでは端末を2機種用意した

端末は2機種そろえた。画面サイズが4.5インチの「KC-01」(京セラ製  2万9760円)、5インチの「LG G3 Beat」(LGエレクトロニクス製  3万4800円)だ。端末の種類は今後も増やしていく。オンラインに加えて、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、エディオンなどの量販店で販売する予定だ。ただし、auショップでは販売しない。通信に必要なSIMカードのみの購入も可能だ。

3年後に契約100万を目指す

ニフティ、ビッグローブといったMVNOは、データ量2ギガのプランを月額900円で投入しており、この価格帯に寄せた格好だ。菱岡社長は「UQコミュニケーションズ(グループ会社で高速通信のWiMAXサービスを提供)がまじめに事業活動していく長兄、UQモバイルはネットワークを借りてやんちゃなことをやる次男坊の位置づけ。3年後に契約数100万を目指したい」と語った。

参入が相次ぎ、すでに大混戦模様のMVNO市場だが、KDDIの本格参戦により2015年はさらに盛り上がっていきそうだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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