株初心者が必ず知りたい「投資賢者」7つの金名言 お金持ちになるのに必要な考え方がそこにある
もちろん、どの月が上昇月となるのか事前にわかれば、尋常ならざるリターンを上げることができますが、短期的な株価の動きを正確に予測することは不可能です。
上昇月に株式を保有し続けていないことで、将来のリターンの大部分を失ってしまうことを考えれば、市場のタイミングで投資することなく、コツコツと積み立てをおこない、長期保有することは、とても合理的な判断なのです。
バフェットに影響与えた投資家の名言
投資家が得られたはずの利益を逃がしてしまうことはほかにもある。なかでも最もバカバカしいのが、保有している株が大きく上昇したから売る、というものである。
(フィリップ・フィッシャー『株式投資で普通でない利益を得る』/パンローリング)
伝説の投資家ウォーレン・バフェットに影響を与えた投資家は、2人いると言われています。1人はバリュー投資の父と呼ばれるベンジャミン・グレアム、もう1人が成長株投資の父と呼ばれるフィリップ・フィッシャーです。
これはそのフィッシャーの言葉で、単に株価が上昇したという理由だけで保有している優良株を売却することをいさめています。
私自身、売却して後悔した銘柄は無数にあります。その多くは、株価が上がったからもはや割安とは言えないだろうという判断のもとで、相対的に割安と思える銘柄へ入れ替えるためにおこなったもの。
しかし、そういった株価は、将来の収益性の向上を取り込んで上昇しているため、その後もグングンと株価は上昇して、何度も悔しい思いをしました。
現在私は、投資する時は原則として永久保有を前提としているので、このような思いをすることもなくなりました。
金融的熱狂の過ちが繰り返し起きるように仕向ける事情は、その作用する仕方に関するかぎり、1636~37年のチューリップ狂の時以来、何ら変わっていない。(ジョン・ケネス・ガルブレイス『バブルの物語』/ダイヤモンド社)
チューリップ狂とは、オランダでチューリップの球根が異常な値上がりをして、その後に大暴落したという、記録として残っている世界最初の投機バブルです。
科学技術の発展により人間の生活環境等は大きく変化してきましたが、人間の行動原理はいつの時代も変わりません。だからこそ歴史から学び、よりよい選択肢を考え続けていかなくてはならないのでしょう。
自分の保有している資産価格が上昇すると、自分があたかも優れた判断力を有し、正しい行動を取っているかのような幻想にとらわれます。
その幻想は、まわりの人間が同じように買い、資産価格がさらに上昇することで、確信の度合いをより強めていきます。
ですが必ず、暴落の時が訪れるのです。日本の土地神話を背景とした資産バブルも、ドットコムと名がつけば株価が何でも急騰したITバブルも、最後は悲劇で終わっています。
なので、このような事象からは距離を置いておくのが賢明でしょう。
私はいずれ金持ちになると知っていた。そしてそのことをわずかなりとも疑ったことはない。
──ウォーレン・バフェット
最後はバフェットの言葉で締めくくりたいと思います。
就職して間もなく、「サラリーマンが大きな資産を築くには、株式投資しかない」と確信した私は、この言葉を初めて目にした時から、何度も自分に言い聞かせてきました。
これから株式投資を始める読者のみなさんも、さまざまな困難に直面するでしょう。
しかし、本書を理解し、長期的視点で地道に株式投資を続けていけば、着実に資産形成を進めることができるはずです。私はそう信じています。
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