「妖怪ウォッチ」で潤い、バンダイナムコ快走 もう「たまごっち」の二の舞にはならない

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妖怪ウォッチ以外にも、主力キャラクターのガンダムでも「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルを多数投入するなど、好調が続く。海外事業も北米や欧州など総じて黒字化する見通し。今期はバンダイとナムコが統合して発足した2005年以来、過去最高売上高、過去最高益をともに更新する見通しだ。

問題はこの勢いが来期も続くかどうか。中でも、一気に立ち上がった妖怪ウォッチに対しては、アナリストの間で「いつまで人気が続くかわからない」、との懸念も広がっている。これは会社側も認識しており、「息長く売れるコンテンツになってほしい」(バンナムHDの石川社長)、という強い思い入れがある。

かつて社会現象になったたまごっちは、品切れを解消するために増産体制を整えた直後にブームが去り、大量の在庫を抱えて損失計上したという、苦い経験がある。だからこそ、人気キャラクターや商品に関しては、前倒しで過剰消費するより、毎年安定的に売れるコンテンツに育てることを重要視しているという。今期が好調だっただけに、来期に向けたハードルは一段と上がっている。今の勢いをさらなる成長へつなげることができるかが試されている。

(撮影:尾形文繁)

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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