この冬「東京都心が2度も積雪」に見舞われた理由 1/6~7に続き2/10~11も、今後も首都圏で雪のおそれ
こちらは、雪が降った10日の天気図です。
首都圏で雪が降る目安は、南岸低気圧が伊豆諸島の八丈島(天気図の黄色円)付近を進むことです。
同じ雪でも、冬型の気圧配置で降る日本海側とは異なり、進路が少し変われば予報が変わってしまうため、首都圏の雪の予報は特に難しいです。雪が降る可能性があるというのは1週間以上前からわかりますが、南岸低気圧の進路が定まってくるのは前日、時には当日になってしまいます。
2018年の大雪を振り返る
ここ数年では4年前の大雪が記憶にある方もいらっしゃると思います。2018年1月22日から23日、「平成30年豪雪」の時の南岸低気圧は、首都圏で雪が降る典型的な進路でした。
そして、日本の南海上を進みながら急速に発達したため、降雪量が多くなりました。
2018年1月22日は東京都心で積雪23センチを観測、23区に大雪警報が発表されました。
東京以外の最深積雪は前橋29センチ、宇都宮27センチ、横浜18センチ、千葉10センチなど、平年の2〜3倍です。
この時は大雪により、鉄道やバスに遅れや運休が発生したり、交通事故が多発したりしました。レインボーブリッジでは、車数台が絡んだスリップ事故が発生し、一時300台以上が立ち往生したそうです。
成田空港で、滑走路が一時閉鎖となって欠航が相次いだため、約1万人が施設内で一夜を過ごしたというニュースが、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら