2代目に継承、JR四国「伊予灘ものがたり」の秘訣 乗務員以外に人気支える「おもてなし役」の存在

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デビュー翌年の2015年5月、予讃線・五郎駅で「伊予灘ものがたり」を出迎える住民(撮影:伊原薫)
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2021年12月27日、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が、一つの節目を迎えた。運行当初から使われてきた専用車両が、この日を最後に引退したのである。JR四国は、2021年を「伊予灘ものがたりラストランイヤー」と位置付け、3月下旬から引退日までさまざまなイベントを実施。多くの人々が最後の姿を目に焼き付けた。

「伊予灘ものがたり」は、JR四国初の観光列車として、2014年7月26日に運行を開始した。この年には、JR東日本の「越乃Shu*Kura」やしなの鉄道の「ろくもん」、北近畿タンゴ鉄道の「丹後くろまつ号」など、車内で食事を楽しめる観光列車が全国で次々と登場。前年には豪華クルーズ列車「ななつ星 in 九州」も運行を開始しており、観光列車ブームが巻き起こっていた。

手軽に楽しめる観光列車

「伊予灘ものがたり」も、1日4本の列車それぞれで違った食事が楽しめる一方、その代金は比較的安価に設定。快速列車のため特急料金も不要で、気軽に乗ることができた。

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また、多くの観光列車が有名デザイナーを起用していたのに対し、「伊予灘ものがたり」はJR四国の社員がデザインを担当。ほかの観光列車とは一味違ったテイストに仕上がっている。2両編成の列車は1号車が伊予灘に沈む夕日をイメージした茜色、2号車が太陽や沿線特産の柑橘類をイメージした黄金色をテーマカラーとし、異なる雰囲気でまとめられた。

オリジナリティーあふれる車両やサービス内容、そして利用しやすい料金体系で、平均乗車率は90%近くをキープ。2021年10月には、乗車人数の14万人達成を祝うイベントも行われた。

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