2022年の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、投票権を持つメンバーは見たところタカ派的な顔ぶれとなる見通しだ。輪番制による入れ替えで、通常ハト派寄りの姿勢を取ってきた地区連銀総裁が複数名、メンバーから抜けてタカ派寄りの総裁が加わるためだ。
ただ来年は連邦準備制度理事会(FRB)の理事ポストが3つ空席となり、バイデン政権の人事によりタカ派・ハト派のバランスが変わる可能性がある。
来年メンバーとなるのはカンザスシティー連銀のジョージ総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁、セントルイス連銀のブラード総裁、そしてボストン連銀の次期総裁だ。ボストン連銀の次期総裁は現在まだ選考中で、正式に決定するまではフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が投票する。
一方でシカゴ連銀のエバンス総裁、アトランタ連銀のボスティック総裁、リッチモンド連銀のバーキン総裁、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁がメンバーから抜ける。ブラード、メスター、ジョージの3総裁は全員このところ、急速な物価上昇を巡ってタカ派寄りの発言をしている。