連続1位は茨城!20~30代未婚「男余り」ランキング 全体で約319万人、20~30代は「約117万人」だ

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これは、この世代がちょうど1970年代前半の第2次ベビーブームで生まれた人たちだからです。

本来、彼らが結婚するはずだった1990年代後半には第3次ベビーブームは起きませんでした。それは、すなわち当時婚姻数が増えなかったことによります。不思議なことに、この婚姻減は都市部に限らず、全国どこのエリアでも同時多発的に発生しました。

長期推移でみると、戦後から皆婚時代の1980年代まで、40~50代年代はむしろ「未婚の女余り」でした。それが、1990年代、生涯未婚率の急上昇とともに「おじさんの男余り」が加速し、ついに2015年には20~30代の男余り人口を逆転。2020年はさらにその差が拡大しています。

恋愛結婚の限界年齢は40歳

ちまたでは、中高年向けやシニア向けの婚活サービスなどが多数出現しているのも納得できます。しかし、同じ中年代同士のマッチングを狙ったとしても、すでに150万人規模のおじさん余りになっているので男性の苦戦は必至です。

さらに、40代を過ぎて20代の若い初婚女性を狙うことは再婚者や一部の恋愛強者を除けばデータ的には到底不可能です。加えて、恋愛結婚しようと思った場合、基本的には男性の限界年齢は40歳であるという試算もしました(『恋愛結婚の人は大概25歳で出会っている残酷現実』)。

もちろん、未婚男性全員が結婚を望んでいるわけではありません。が、結婚を望む男性にとっては、若くても、中年になっても、その実現はかなりのハードモードになりつつあります。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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