「上場企業の社長求む」 ユーシンの後継者公募という奇手

「上場企業の社長求む」 ユーシンの後継者公募という奇手

求める人材は「英語に堪能で、判断力に優れる30~40代、初任給は3500万円以上」--。独立系自動車部品メーカー、ユーシンは25日に、前代未聞の“社長公募”広告を大手全国紙に掲載する。

ユーシンは70年以上の歴史を持つ、れっきとした東証1部上場企業だ。マツダやスズキ向けを中心に、自動車キーセットやエアコンスイッチなどの電装品を手掛け、売上高は500億円超。

今回、後継者公募に踏み切った田邊耕二社長(76)は、目的をこう明かす。「グローバル競争時代の会社の成長はトップの舵取りで決まる。最もよい人を社長に据えるのが株主にとってもよい。ユーシンは公開会社として優秀な人材を採用する義務がある」。

応募は8月10日まで受け付け、最終的には1~2人の社長候補を絞り込む。1年ほど様子を見た後で、晴れて社長に就任させる予定という。「100人ぐらいは来ると思うが、優秀な人が集まるかどうかがいちばん心配だ」(同)。

会社の業績は好調。電子キーの採用車種が増えており、2010年11月期は過去最高純益を更新する見通しである。業績も安定成長に乗ったことから、懸案だった自身の後任選びを開始したようだ。

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