「まずはやることを分解しよう」が、なぜいいのか
さて、そんな中で今回お勧めしたいのは「分解」と「数値化」です。この2つを駆使すると、コーチングがやりやすくなり、かつ多くの児童生徒、学生がうまく自走できるようになると思っております。
まずは「分解」です。僕がコーチングをするときには、「まずはやることを分解しよう」という指導をします。
例えば「英語の学習計画を立ててみよう」「どうやって勉強すればいいと思う?」と聞いても、多くは「うーん、今日家に帰ったら頑張ります」というように抽象的な目標を立ててしまったり、言われていることがよくわからないと感じてしまいがちです。
これはなぜ起こってしまうのかというと、自分で分解ができていないからです。英語ができていないといっても、英単語も英文法もリスニングも長文もあって、全部が全部できていないというよりは、「とくにここができていない」というものがあるはずなのです。できないことをまとめて捉えてしまっているから、結局考えが抽象的になってしまうんですよね。
そうではなくて、分解して考えていくと、具体的に考えることにつながるのです。だからまずは分解することを意識した指導をするのがお勧めです。例えば、下記のようなイメージです。
・1週間の計画→平日と休日・1日ごとの計画など
・テストの結果→数学・英語・国語・理科・社会と科目で分解したり、記述問題と選択肢問題で分解するなど
「分解から始めよう」と指導をすると、多くの子が具体的に考えやすくなると思います。
ほとんどの子は、目標に数字を入れて考えていない
次に、「数値化」です。ほとんどの子は、目標に数字を入れて考えていません。例えば、数学のこの問題集を今日は「やる」とか、英語はこの単語帳を「進める」とか、そんなふうに抽象的な目標にしてしまいがちです。