「成績伸びない子」は数字で目標を立てるべき理由 東大生が伝授、主体的に考えられるフォーマット

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「まずはやることを分解しよう」が、なぜいいのか

さて、そんな中で今回お勧めしたいのは「分解」と「数値化」です。この2つを駆使すると、コーチングがやりやすくなり、かつ多くの児童生徒、学生がうまく自走できるようになると思っております。

まずは「分解」です。僕がコーチングをするときには、「まずはやることを分解しよう」という指導をします。

例えば「英語の学習計画を立ててみよう」「どうやって勉強すればいいと思う?」と聞いても、多くは「うーん、今日家に帰ったら頑張ります」というように抽象的な目標を立ててしまったり、言われていることがよくわからないと感じてしまいがちです。

これはなぜ起こってしまうのかというと、自分で分解ができていないからです。英語ができていないといっても、英単語も英文法もリスニングも長文もあって、全部が全部できていないというよりは、「とくにここができていない」というものがあるはずなのです。できないことをまとめて捉えてしまっているから、結局考えが抽象的になってしまうんですよね。

そうではなくて、分解して考えていくと、具体的に考えることにつながるのです。だからまずは分解することを意識した指導をするのがお勧めです。例えば、下記のようなイメージです。

・英語→英文法・英単語・英熟語・イディオム・英語長文など
・1週間の計画→平日と休日・1日ごとの計画など
・テストの結果→数学・英語・国語・理科・社会と科目で分解したり、記述問題と選択肢問題で分解するなど

「分解から始めよう」と指導をすると、多くの子が具体的に考えやすくなると思います。

ほとんどの子は、目標に数字を入れて考えていない

次に、「数値化」です。ほとんどの子は、目標に数字を入れて考えていません。例えば、数学のこの問題集を今日は「やる」とか、英語はこの単語帳を「進める」とか、そんなふうに抽象的な目標にしてしまいがちです。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事