「0歳赤ちゃんの突然死」防ぐための3つのポイント 令和元年には78名の乳幼児が亡くなった
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、何の予兆や既往歴もないまま、赤ちゃんが突然亡くなってしまう病気です。厚生労働省によると、令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。
厚生労働省では予防のために3つのポイントを掲げています。
①1歳になるまでは、寝かせるときは仰向けに寝かせましょう
②できるだけ母乳で育てましょう
③たばこをやめましょう
母乳育児については、比較したときにSIDSの発症率が低い研究結果が出ているために推奨されていますが、ミルクではいけないということではありません。SIDSは原因がはっきりしていないのですが、いくつかのリスクが重なり合って発生すると考えられており、そのリスクは世界の研究によって他にもわかっていることがあります。母乳育児ではなくとも、他の項目でリスクを減らすことはできます。
SIDSを防ぐために知っておきたいこと
下記はアメリカの小児科学会で、SIDS対策を含めた安全な睡眠のために推奨されているポイントです(厚生労働省と重複するものは除く)。
①1歳までは仰向けで寝かせる(寝返りがスムーズにできれば無理に戻さなくても良い※ただし安全な環境であることは必須)
②かためのマットレス(敷布団)を使用し、シーツはゆるみなくかける
③親と同室で別の寝床で寝ること(理想は1歳、少なくとも6ヵ月まで)
④睡眠エリアに枕や掛け布団などやわらかいものを置かないこと
⑤(母乳育児確立後)おしゃぶりの使用を検討すること
⑥妊娠中および出産後のアルコールや違法薬物の使用は避けること
⑦温めすぎ、頭を覆うのは避けること
⑧親の目があるところでタミータイム(うつ伏せあそび)をすること
すべて完璧にすることは難しかったとしても、できるものから取り組むことでリスクは減らせます。赤ちゃんの安全と健康のために、ぜひ見直してみてください。
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