高市早苗「首相になれば危機管理にまず投資する」 「強い経済なくして安心できる社会保障できない」

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以下、番組での主なやりとり。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):安倍晋三前首相の影響というものが、今回の総裁選の1つの側面だ。そうした中で河野氏が3人目の正式出馬表明の記者会見をしたが、持論を封印したのではないか、と言われている。男系天皇維持、原発容認では、安倍氏や高市氏は近い考えを持っていると言われる。岸田氏も比較的近い考えを示している。一方、河野氏は、これまで脱原発や女系天皇容認の持論を述べていた。出馬の記者会見では、安倍氏への意識もあるのか、保守層を取り込もうとしているのか、安倍氏に近づいてきているような印象を受ける。

日本の未来のために必要な政策を構築してきた高市氏

高市早苗前総務相:個人的に政治家として思うのは、私は割と幅広く皆さんに愛してもらおうというよりは、日本の未来のために今これをやっておかなければ間に合わないという思いで次々議員立法をやってきた。内閣総理大臣は過酷な仕事で、国会論戦にもさらされる。もしも自分と信念と違うことを明確に説明しようとすると、そうとう大変なことだ。

(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:エネルギーいる。

高市前総務相:私みたいにちょっととんがっているというのか、なんとなく地上波(テレビ放送)を見ていると、私は右翼扱いをされている気がして仕方がないが……。

松山キャスター:保守という見方が強まっている。

高市前総務相:こんなに優しく生活者に寄り添った政策をいっぱい構築しているのに、なぜなのだろうと思う。しかし、譲れないところは譲れない。ここは信念を持っていかないと、国会論戦には耐えられないし、国民に自分の言葉で語りかけることが難しくなるんやないかなと思う。

松山キャスター:今回の総裁選、3候補が出馬表明しているが、争点はどこにあるのか。3者とも保守主義を掲げている。河野氏も記者会見で保守主義ということ、中庸で温かいものだということを強調していたが、(総裁選の)争点が見えづらくなっている感じがする。どう差別化を図っていくつもりか。

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