NMB48小嶋花梨「キャプテンだから見える景色」 メンバーと向き合った時間の分だけ成長できる

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アイドル戦国時代といわれ、この10年でさまざまなアイドルグループが誕生した。NMB48の2代目キャプテン小嶋花梨さんは、初代キャプテンとして強烈なカリスマ性を放った山本彩さんの残像を意識しながらも、「孤立しないキャプテン」という独自のスタイルを築いた。そんな小嶋さんに、リーダーとしての心構え、メンバーと向き合い成長させる育成術を、アイドル界というエンターテインメントの視点から語ってもらった。

人生を懸けて指導してくれた恩師

――小嶋さんは学生時代、どんなことに夢中になっていたのですか?

中学生の時にバトントワリングを習っていました。当時の先生がディズニーランドのパレードでバトンをしていたので、自分も「子どもを笑顔にする仕事がしたい」とずっと言っていました。

「花梨がバトンを辞めたら自分も辞める」というくらい先生は私を大切に育ててくれて。本当に辞めたときに、先生も辞めて、すぐに結婚されたんです。それだけ人生を懸けて指導してくれたのがうれしかった。「笑顔で人前に出て踊る」ことが、自分のいちばんの武器だということに気づかせてくれた、忘れられない恩師です。

――そんな小嶋さんが、なぜアイドルを目指したのですか?

たまたまテレビで見た山本彩さんにずっと憧れていました。日本のアイドルは、NMB48しか見たことがなかったんです。それで高校2年生の時にNMB48のオーディションを受けました。

その時期って、「将来どうしたいか?」を聞かれることが多かったりするじゃないですか。何も目指すものがなったので、オーディションに受かった時は、こういう運命だったと感じました。言葉にするのは難しいけど、落ちる気がしなかったんです。

小嶋花梨(こじま・かりん)
2016年にNMB48の5期研究生として加入し、17年に正規メンバーに昇格を果たす。18年、初代キャプテンだった山本彩より、キャプテンを引き継いで、2代目キャプテンとなる。1999年7月16日生まれ。22歳。埼玉県出身

――それからアイドル生活が始まり、憧れの山本彩さんが卒業するタイミングで2代目のNMB48のキャプテンに指名されました。

NMB48に加入してからは、どこまで頑張れるかで頭がいっぱいでした。選抜に入ることを目標として、ダンスやMCを必死に練習していました。そんな日々が3年経過した頃、2代目キャプテンに指名されました。長期的なビジョンでメンバー目線、またファン目線からもグループを考えられることに期待してくれたようです。彩さんも「立場が人を変えてくれるから」と言ってくれて、見える景色がガラッと変わりました。覚悟が生まれたというか、個人よりもグループのことを考える時間が増えました。

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