NMB48小嶋花梨「キャプテンだから見える景色」 メンバーと向き合った時間の分だけ成長できる

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「好きにやってごらん」という環境

――小嶋さんから見てNMB48がほかのアイドルグループにない強みやカラーを挙げるとしたら?

大阪のノリでくだらない、しょうもないことを全力でやっちゃうとこです(笑)。普通ではありえないことも誰一人恥ずかしがらずノリノリでやっちゃいます。ファンもそれを否定しないで、NMBらしいなと優しく見守り、楽しんでくれている関係が温かくて誇りですね。

――キャプテンとしてどんな立ち振る舞いをしているのですか?

孤立しないキャプテンです。メンバーに気づかされたのですが、「ずっと周りに人がいるね」と。そう言われたときに、自分はみんなに囲まれてやっているキャプテンだと感じました。最初キャプテンは、一歩引いているか、あえて距離を取るとか、そういうイメージが自分にありました。彩さんはどちらかというとそういうタイプで、気軽にみんなが話しかけるというより、「格好いい」「完璧な背中」を見せて、そのカリスマ性に周りがついていきました。

自分は完璧なキャプテンを演じず、メンバーといろいろなコミュニケーションを取ったりしながら距離の近さを活力にしているキャプテンだと思います。

――キャプテンに就任したとき、先輩メンバーも多くやりづらかった面もあったかと思いますが、どんなことを心がけていたのですか?

キャプテンとしての勉強をする時間もなく抜擢されて、「何を言ったらいいんだろう」と思っている時期がありました。自分の考えやアイデアを遠慮して発言できないことがすごくしんどかったんです。

でも周りの先輩が「好きにやってごらん」という環境をつくってくれたことで視野が一気に広がりました。「キャプテンが思うならそうしよう」と、私の意見を否定しないで認めてくれる環境が生まれ、発言にも、より責任感が芽生えました。自分は褒められたり、認めてもらったりしたことが自信につながった。だからこそ、「今の行動はすてきだね」と小さなことでもメンバーに伝えることを大事にしています。

役割を与えたら、自走して改善できるチームが生まれた

――新型コロナウイルスの感染拡大によってライブやイベントが次々と中止になりました。コロナ禍におけるアイドルの役割をどう考えますか?

「会えるアイドル」というモットーで活動していたのですが、それができなくなってしまって、自分たちは何をすればいいのかわからなくなりました。みんなどこに向かうのか迷っている状態が長く続いていました。NMBは「何かやらなきゃ」という気持ちが強く、YouTubeの配信を増やすなどして、ファンを飽きさせる状態をつくってはいけないとずっと思っていました。止まらずにゆっくりでもいいから何かを進めていきたい。アイドルとしてファンに元気を届けないといけない、それが自分たちの役割です。

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