日本のナショナリズム 松本健一著
評論家・思想家である著者は、明治維新を第1の開国、第2次世界大戦の敗戦を第2、そして東西冷戦構造の終焉とグローバリズム社会が到来した現在を第3と見る。
この歴史の転換点になりうる今、東アジア共通の問題である金融・通貨・環境・エネルギー・食糧問題などを解決するための組織が必要だとし「アジア共同の家(アジア・コモン・ハウス)」構想を提起。国益、国権を主張するためだけではないナショナリズムを超えて極東の未来を見据えた組織を展望する。
戦前日本のナショナリズムの暴走が侵略戦争を引き起こした要因を分析しながら、他国が同じ轍(わだち)を踏まないためにも、極東に真の「共同の場」を設ける必然性を説く。
ちくま新書 714円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事