東急ハンズ｢中の人｣が語る"宣伝と雑談"の黄金比 宣伝一辺倒の投稿は､ツイッターでは逆効果

一例として、人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』をもじって、2018年からしばらく投稿していた【売り場は端だが役に立つ ＃売り端 シリーズ】をご紹介しましょう。

これは、売り場の隅っこに置いてあって目立たないけれど、隠れた実力派のヒット商品を取り上げようという企画でした。こんなに便利な道具なのに知られていないのはもったいない、存在を知ってもらいたい。きっとお客さまの役に立つはずだと、私が本気でそう思える商品だけをピックアップした内容です。

たくさんの商品を取り上げてきましたが、例えばそのひとつが、コクヨさんの「消しゴム『ミリケシ』」。消しゴムとは思えない不思議な形状をしていますが、5つの消し幅を選んで消したい1行を狙って消せる、実に機能的な消しゴムです。

取り上げる以上は、ツイートから臨場感を感じてもらえる投稿にする必要があります。当然、このシリーズでも売り場に走り、什器に並んでいる光景を写真に撮って、こうツイートしました。

（写真：東急ハンズ公式ツイッター担当者（@TokyuHands））

お客様の役に立つと思える商品に脚光を

【売り場は端だが役に立つ ＃売り端 シリーズ】で紹介した商品には、個人的な好みや嗜好もかなり反映されています。

例えば、「CABLE BITE©」。ユルい顔をした動物たちが、断線しやすいスマホのケーブルにガブリと噛みついて守ってくれるお役立ちアイテムです。ケーブルに装着するだけで、断線予防になるスグレモノで、ゆるい顔に似合わない頼もしさに私は惚れ込んでしまいました。

パンダやワニ、犬やウサギ、イルカやサメなど、たくさんの種類がそろっていますが、私が個人的に最も気に入ったのはシャチ。これも、売り場でフックにかけられた「CABLE BITE©」の写真と、購入したシャチを使っているところの画像を添えてツイートしました。 

（写真：東急ハンズ公式ツイッター担当者（@TokyuHands））