「半蔵門線」新車に見る東京メトロの車両開発戦略 東急、東武との共通化はどの程度重視される?

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18000系は2025年度までに19編成190両を製造して、8000系と置き換える。日立製作所が車両製造を担当する。

東京メトロ有楽町線・副都心線用の17000系。半蔵門線用の18000系と似た外観だ(撮影:尾形文繁)

丸みを帯びた先頭形状は、2021年2月にデビューした東京メトロ有楽町線・副都心線用の新型車両17000系にどこか似ている。

17000系は東急、東武、西武などの路線に乗り入れるため、18000系同様、地下鉄区間と郊外路線の両方に必要な性能が要求される。

同一仕様によるメリット

実は17000系の設計開始も18000系と同じ2017年8月。両者の仕様を比較すると共通する部分が多い。日立は17000系の製造も担う。東京メトロにとっては、両者の仕様をそろえることでことでスケールメリットによるコストダウン効果が狙える。補修部品なども共通化されることで、将来の保守コストの節約にもつながる。

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