結婚で「幸せになれる人」不幸になる人の僅かな差 人は明確な理由を意識して結婚していない
よく、離婚せずに別居を長年続ける夫婦がいますが、これは相手から婚費を受け取れるからこそ成り立つケースが少なくありません。ドラマなどでは不倫やDVなどを理由にした「慰謝料請求」という言葉ばかり登場しますが、不倫の慰謝料は多くても200万~300万円程度。対して婚費は結婚している限り続く支払いとなりますから、別居中でも、離婚調停中でも請求できてしまうのです。
これまでは、男性の年収が女性より高い結婚が一般的でした。しかし、長引く不況と女性の活躍をすすめる政策とのセットで、男女の年収が同じくらいだったり、逆に女性の年収が高かったりするケースも増えるでしょう。そういった際に、婚費については女性も支払う側として知っておくべき要素です。
プラス・マイナスというよりも、「自分にとってはメリットがあるだろうか」は、せっかくおひとり様が生きやすい社会になりつつある今こそ、考えてみてもいいのではないでしょうか。実際に、事実婚を選ぶご夫婦も少しずつ増えてきています。
次に「ゼクシィ結婚トレンド調査2019 首都圏」からわかるのは、「経済的な安定」「世間体が気になる」といった理由だけでは、人はなかなか結婚しない、という事実です。よく、女性は年収が高い男性ばかり狙うから高望みだ……なんて話がテレビやネットには登場しますが、実際にはそうでもありません。
むしろ、私が結婚相談をお伺いしていていちばん人気だと感じるのは「年収も、性格も、外見も、そこそこ」な男性です。どこか尖った特技がある人よりも、欠点がない男性を結婚では求めるのでしょう。私はそれを、結婚の失敗を恐れている意識のあらわれと見ています。
ベースには愛情、そこに追加して世間の一般的な流れに従うことの楽さ。これらを勘案したときに、人は結婚を選ぶのだと推測できます。
離婚を選ぶ夫婦は、なぜ離婚するの?
次に、離婚組の理由も見てみましょう。離婚理由で常にトップへ躍り出るのは「性格・価値観の不一致」ですが、そんなの結婚する前にわかるじゃない? と、結婚する前の私は思っていました。統計データだけでは伝わりきらない部分もありますので、この本に先駆けて「ぶっちゃけ、離婚した理由を教えてください」とアンケートを取ったところ、200件程度の回答をいただきました。そこから「価値観の不一致」に該当すると思われるものを、一部紹介します。
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