結婚で「幸せになれる人」不幸になる人の僅かな差

人は明確な理由を意識して結婚していない

――夫が思ったよりだらしない人だった。子供が産まれても深夜2時、3時まで飲んでくるのは当たり前で、いちばんつらいときに育児参加してもらえなかったことに失望しました。子供ができる前は私も外食が好きだったので気にならなかったのですが、子育てを始めてから耐えられないと考え始めました。
――私の両親とうまくいかなくなったためです。結婚当初はお互いに仲良くできていたのですが、母が重度の糖尿病になり、介護問題になったときに話し合いからひたすら逃げ続けました。夫は温厚な人だと思っていたのですが、こういったトラブルに向き合わず逃げるクセがあります。それで私の父とも関係が悪化してしまいました。私も、彼のそういった対応に失望して、お別れを選びました。

夫に好きな人ができて「離婚してほしい」と

――夫から離婚してほしい、と言われました。夫に好きな人ができたそうです。40代も後半になってまさか、と固まってしまいました。私はこの世代でも初の総合職としてバリバリ働いてきたほうだと思いますが、夫が好きになった相手は癒やし系の若い女性でした。浮気ではありませんが、夫が私のような女とはもう一緒に過ごしたくないのだな、と思って離婚を決意しました。
――もういいかな、と思ったからです。夫は恥ずかしい話ですが、風俗へ通うクセがありました。私はそういうのをまったく受けつけないので、やめてほしいと何度も言ってきました。結婚前には親や友達へも相談しましたが、「それくらい許してやれ、結婚をやめるほどじゃない」「風俗は浮気じゃないんだから」と言われ、そうかもしれないと思いたかったのです。しかし、息子を妊娠中に(風俗へ)行かれたとき、何かがプツンと切れたというか、もう耐えている自分のことを嫌いになってしまいそうだから、別居は絶対にしよう、と思いました。それから2年かけて話し合い、離婚へ至りました。
※読みやすさ改善のため、改行や句読点、誤字脱字の編集を筆者が行いました。

また、どこからが浮気か、実母の介護にどこまでパートナーが相対すべきか、など、一概に「夫が悪い・妻が悪い」と断定できないようなケースが、ほかにも多数見られました。中にはDVや宗教、借金問題などさもありなん……といった事情もレポートに上がりましたが、それらは少数派。健康、経済、子育て、転職といった人生の重い課題に当たったとき、相手とのコミュニケーションがうまくいかないと、人は別れを選ぶ傾向にあるようです。

これは、「結婚した男女が感じる『幸せ』『不幸せ』のリアル」(6月9日配信)で紹介した筒井淳也教授が幸福度の調査で挙げていた「メンタルサポート」の説とも一致します。課題に直面したとき相手が信頼できる行動をとってくれないのであれば、メンタルサポートは望むべくもありません。そうして幸福度が下がり、不幸を感じた夫婦の何割かは離婚を選んでいくのです。

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