アジアの足「トゥクトゥク」三浦半島で運転した 東南アジアの原風景、日本の景色になじむのか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

運転中に感じたこととしては、後方から来るバイクや車のほうが速度が速いので、道の真ん中ではなく、歩道寄りで走ったほうがいい。また、意外に旋回半径が広いので、見た目ほど小回りが利かないことには注意が必要だ。人気アニメ『名探偵コナン』の主人公が乗っている「ターボエンジン付きスケートボード」はこんな運転感覚なのだろうかと感じて、興味深かった(ハンドルもない、まんがに登場するスケートボードで車よりも速く走るなど、筆者には恐ろしくてできそうにないが)。

ホテルに戻り、次は「トゥクトゥク」を体験する。この乗り物はタイで人気の三輪自動車であり、普通自動車(AT限定)免許で運転できる。窓は正面にだけ設けられており、バイクのように跨って両手でハンドルを持つスタイルだ。屋根と車体後部に3人がけの座席が備わっていて、この部分は車である。側窓は一切ないため、非常に開放感がある楽しい乗り物だ。

非常に「ワイルド」な乗り物だ

乗車方法は日帰りの「京急油壺マリンパーク入場券付き 三浦半島ぐるっと満喫プラン」であれば、1日15000円(宿泊プランは観音崎京急ホテルか、ホテル京急油壺観潮荘の朝夕食・マリンパーク入園券付きで46000円(2人)~63000円(3人)程度)である。

日帰りレンタルの場合は、京急電鉄逗子・葉山駅より徒歩9分の距離にある「キャンピングカーレンタル箱庭」で車を借り、ここに返却する。筆者は観音崎京急ホテルに宿泊したので、ホテルを出発して、キャンピングカーレンタル箱庭で返却するコースとなる。

この地区のレンタカー相場と大差ない料金で、珍しいトゥクトゥクに乗車できるということで、筆者の友人と2人でレンタルしてみた。

実車は全長2.5m、全幅1.6m程度で、かなり小型である。運転席にはカーナビはないが、スマートフォンを固定できるので、地理に不安があっても、地図を見ることは可能だ。

エンジンを起動させると、大きめのエンジン音がして、車体が振動する。近年の自動車は消音化が進んでいるが、非常にワイルドな乗り物だと感じる。

走り出すと、パワーステアリングはないので、ハンドルがかなり重い。外見から感じる印象よりも旋回半径は広めである。内輪差も大きい。車が動くと乗用車と違い、風が周囲から吹きぬけてくる。鉄道だとトロッコ列車の乗車感覚に近い。

三浦半島の環境まで含めて、周囲が実感できる楽しい乗り物だが、長時間だと風で体が冷えるので、着るものを念のために用意しておいたほうがいい。

開放感はものすごくあるが、天井や柱があるので、視界は乗用車よりも狭い。座席の位置がバイク並みに高いので、信号が見えにくいことがあるので、注意が必要だと感じた。やや縦長の乗り物だが、後方視界は抜群にいいので、駐車は楽だ。

次ページ側窓がないので開放感は抜群
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事