ICT教育、授業で使えるアプリとその使い方 いよいよ始まるICT教育のファーストステップ
●テスト結果を自動集計
(16)「回答」タブをクリックすると、自動的に回答結果の分析情報がグラフィカルに確認できる。グラフとして閲覧できるのは、「得点平均・中央値・範囲」「誤答の多い質問」「設問ごとの正解率」だ。さらに、右上の「表」アイコンをクリックするとさまざまな一覧データが表示される。
(17)この一覧表では、タイムスタンプや氏名が一覧で表示されるため、テストを受けていない生徒などがすぐにわかる。「ファイル」→「ダウンロード」をたどれば、この一覧データをさまざまなファイル形式でダウンロードすることも可能だ。
ITの利便性を体感しよう
「クラウドが導入されたが、何をしていいかわからない」。現場からはそうした戸惑いの声も多く聞こえてくるが、貝塚氏は、「まずはできることから手を動かすしかない」と言う。
「例えば小テストは、テンプレート的にテスト機能が備わっているため、簡単に取り組めるはずです。まずは、実践してみないと、その先の議論が行えません。これまで物事を進めるフローとしてPDCA(Plan Do Check Action)がいわれてきましたが、今の教育現場では、これは当てはまりません。まず『Do』を先に行っていくしかありません」(貝塚氏)
多くの学校で導入されている「G Suite for Education」「Office 365 Education」といったクラウドアプリケーションで実現できることは多い。まずは取り組みやすいこうした小テストなどから、最初の一歩を踏み出してほしい。
■記事監修

2006年にヤフー株式会社に入社後、Yahoo!ファイナンスでスマホサービスや株価予想など新規サービスの立ち上げを行う。Yahoo!ブログでサービスマネージャーとして売上改善対応を行い、利益のV字回復を行う。Yahoo!不動産でプロダクション部長として、不動産メディアの立ち上げを行う。2015年4月にスペースマーケットに入社。2019年4月から執行役員、2019年12月東証マザーズ上場。その後、2020年10月にギガサポ合同会社を設立し代表となる。子育てを行う中で、今回のコロナ禍での休校を通して、教育機関のICT化の遅れを痛感。これまでの経験を生かし、「ICTで子どもたちの未来を創る」をミッションに、現在子どもたち、先生のためのICT活用に尽力する
(撮影:今井康一)
(注記のない写真はiStock)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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