アニメ「タッチ」のCM起用が効果抜群だったワケ 「にゃんこ大戦争×エヴァ」コラボCMにも注目
同じく人気アニメとコラボしたヒット事例として、ポノスのスマホ用ゲームアプリ『にゃんこ大戦争』のCMを紹介したい。今年公開予定の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボ企画の一環として制作されたCMで、自己最高位となる6位にランクインした。
CMソングにはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲『残酷な天使のテーゼ』の替え歌を使用。原曲を歌った高橋洋子が歌詞を“にゃ”だけで歌う『にゃん酷なにゃんこのテーゼ』をBGMに、ゲームのキャラクターである“にゃんこ”たちがアニメのオープニング映像を再現するという内容だ。
“碇シンジ”をモチーフとした“ネコシンジ”が登場するなどゆるい雰囲気で展開する一方、「新元号にゃんこゲリオン」といった文字の書体や背景、建物などのディテールまで高いクオリティーで再現されている。ナレーションはアニメで“葛城ミサト”の声を務める三石琴乃が担当した。
15秒CMのほか、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版』を放送した1月22日の日本テレビ『金曜ロードSHOW!』では90秒のフルバージョンCMを初公開した。また翌1月23日午前0時から『にゃん酷なにゃんこのテーゼ』のフル楽曲を音楽配信サイトで配信するなど、さまざまな媒体を通してユーモラスなコラボを展開している。
アニメファン絶賛の仕上がり
CMの支持層を見ると、男子小中高生や20代の男性を中心に好評価を獲得した。「オープニングの再現率が素晴らしい」「歌も声優も本物をキャスティングしている点がいい」などコラボの完成度を絶賛する声が目立った。
また「一度聞いたら耳から離れない」「かわいくておもしろくて耳に残るし、ついマネして歌ってしまいます」「一つひとつのCMのカットが全部ねこでかわいい」など、楽曲や映像に関するコメントも多かった。
CMを好きな理由を15項目から選択するCM好感要因では「音楽・サウンド」をはじめ「キャラクター」「ユーモラス」などのスコアが高かった。また「周囲の評判もよい」の項目では全2970作品中の首位に立った。
「本気でやっているコラボパロディーCMだと思いました」といったモニターの感想が示すように、本作に込められた原作への敬意や制作陣の熱量が今回のヒットの理由ではないだろうか。
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