こうしたZ世代の特性を活かして、私は世界を変えていきたいと思っています。その原動力は『怒り』です。あるパネルディスカッションに参加したときに、アメリカから来ていた子が言っていたのですが、この世の中に感じる怒り、自分のポジショニングに対する怒り、子どもとしての怒りをエネルギーにして活動しているのだと。それを聞いたときに、まさにそのとおりだな、それがいちばん自分を強くするなと思ったのです」

「ただ、母からは『あなたはまだ何もやっていない』と言われています」と川﨑さんは少しうなだれる。意見を言える場をもらっただけで、それに見合った活動にまだ結び付けられていないというのが理由だ。
「将来的に日本のビジネス界であれ、福祉界であれ、どんどん若い世代が重要なポジションを担っていくべき。そういう機会を設けられるようにしていくのが、私の義務だと思っています。以前は国連大使になりたいとか、海外志向の夢を考えていたけれども、今は日本がリーダーシップを取って、海外のレベルを上げていくようにならないといけないんじゃないかと思うようになりました。それを実現できるよう、まずは海外の大学でインターナショナルリレーションズを学び、国際的共存について理解したうえで活動していくつもりです」
「ユーグレナでの活動を将来に持っていきたい。この活動自体が私の将来だと考えています」と意欲を見せる川﨑さん。彼女なら燃える怒りをパワーに変えて、Z世代の責任と義務を果たしてくれることだろう。
(撮影:今井康一)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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