
2005年生まれ。大阪府のインターナショナルスクールに在籍。趣味はミュージカル。11年よりWWFユースメンバー、特定非営利活動法人JUMPのワークショップ選抜メンバーなどを務めるほか、アース・ガーディアンズ・ジャパンを創設しディレクターも務めている
もともと川﨑さんは差別の撤廃、教育機会の平等などへの関心が高い。きっかけは小学生のときに、使われなくなったランドセルをアフガニスタンに贈る活動を紹介する『ランドセルは海を越えて』という本に出合ったことだ。
「日本とアフガニスタン。同じ子どもなのに、どうしてこんなに環境に差があるのか。何で私はこうやって教育を受けていられるのか」。そんな疑問から、まず、ファンドレイジングを中心に教育や人権についての活動を始めたという。ユーグレナのCFO公募を知ったのは、第1期のサミットメンバーの1人が川﨑さんのクラスメートだったからだ。
「2期目の募集が始まったときに、『レナ、やってみなよ』と声をかけてくれたんです。これまでも、企業や団体が企画する社会貢献活動の10代メンバー募集にエントリーしてきましたが、全敗していました。高校生になれば、大学受験のために学校の模試の回数が増えるので、こうした活動をするのも中学生まで。ユーグレナへの応募が最後の挑戦でした」
背水の陣で書き上げた1200字の応募エッセー。「あなたにとっての『サステナビリティ』とは何ですか? また、ユーグレナ社がよりサステナブルであるために必要なことを教えてください。」というテーマに対して、思いの丈をぶつけた。
さらに、地に足の着いた活動をしている人たちをユーグレナの化粧品のパッケージで紹介したらどうかというアイデアなども応募エッセーに盛り込んだという。実際に、初代CFOの小澤杏子さんのイラストを描いたパッケージを作り、面接時にプレゼンテーションしたそうだ。
Z世代の誇りにかけて活動し続ける
Z世代であるということも、川﨑さんにとって大きな原動力になっている。
「あらゆる負の社会問題が噴出する中で生まれたのが、Z世代。今まで通用してきたことがまったく通じない世の中になってきていることを、小さい頃から痛感しています。ゆとり世代と揶揄されることもありますが、私はZ世代であることを誇りに思っています。何よりも私たちZ世代の強みは、デジタルネイティブであること。日本ではレアケースかもしれませんが、海外のSNSに目をやれば、人種差別主義の人たちとネットで戦いながらスターバックスのラテを飲み、オンラインで世界トップ大学の授業を渡り歩くなんてことは、ごく普通になっています。