「挫折に弱い子ども」と「強い子ども」の決定的差 「説教」や「叱る行為」は子どもの成長に必要ない
「大丈夫?」と声はかけるけど、大人は一切手伝わない。大人が覚悟して我慢する。
我慢するのが難しかったら最初から怒らないで、大人が全部片付けるほうがずっといい。でもね、ここで大人が我慢して、子どもがこれを成功体験として味わったら、ちゃんと学ぶんです。
大人は勝手なものです。今まで子どもが失敗したら怒る、あるいは先回りして失敗しないようにお膳立てしていたくせに、「これでは子どもが育たない」と気づいたら、急に「何でもチャレンジしてみたら?」などと言う。
「このままだと失敗しそうだな」というとき、この本に書いてあることを実践して、我慢して我慢して、「大丈夫?」と急に態度を変えた言葉かけをする。
それで子どもに「うるさいな」なんて言われようものなら、「私がこれだけ心配しているのに、なに、その言い方は! ありがとうくらい言えないの?」などと勝手にキレてしまう……。そしたら、それで終わりです。
必要なのは「子どもに求めない覚悟」
親子でもこれまで築いてきた関係性があります。大人が変わっても、瞬時に関係性まで変わるとは限りません。
大人は覚悟を持たなければいけません。それは“相手に求めない覚悟”です。まず大人がチャレンジして行動する。大事なのはここ。大人もチャレンジする力が必要です。
大人が覚悟を持って変わったら、子どもは確実に変わる。ここは揺るぎない信頼を持っていてください。ただし、焦らない。
子どもが1分で変わるのか、半年なのか、1年、2年、場合によっては10年かかる場合もある。
それでも家庭なら、関わる大人(=親)の「大丈夫?」のひと言で子どもは安心してチャレンジする力をつけることができると思います。
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