資産50億円の彼が現状にまるで安心してない訳 富裕層は一般人ができない投資を仕掛けている

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さらに自ら会社を上場させ、多額の資産を得た経験のある企業経営者たちは、その成功体験から、上場前の企業に投資する「未上場株投資」に向かう人が多い。10社に投資して1社でも上場すればいいほう。かなりのハイリスクであるため「究極の投資」ともいわれるが、投資先企業が大化けして上場し、株価が上がれば、とてつもなく大きな利益となって返ってくる。目利き力がある富裕層でなければできない投資だ。

ランドバンキングにも

中にはぶっ飛んでいる富裕層もいる。仮想通貨から投資の世界に足を踏み入れたという40代のIT企業経営者が投資しているのは、海外の土地だ。インドネシアで「第2のバリ島」と呼ばれリゾート開発が計画されているロンボク島をはじめ、フィリピンの東南アジア競技大会の予定地などを安値で購入。開発に伴って値が上がったところで売却する「ランドバンキング」を手がけているのだ。

「情報が命で、投資家同士の口コミで投資している。未開発の土地で不動産価格も低いので数千万円レベルで購入でき、数億円に化けることもある。企業経営者をはじめ、多くの日本人富裕層が手がけている」と経営者は明かす。

このように富裕層は、一般には知られていないさまざまなものに投資し、大きなリターンを得ているのだ。

ただ、富裕層が投資しているものはいずれもハイリスクなので注意が必要。安易に飛びつくと大きな損を抱えてしまうこともある。百戦錬磨の企業経営者でさえ、詐欺に巻き込まれているからだ。そうしたリスクを意識しながら、ハイリターン投資を目指していただきたい。

『週刊東洋経済』1月9日号(1月4日発売)の特集は、「富裕層マル秘マネー学」です。
田島 靖久 東洋経済 記者

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たじま やすひさ / Yasuhisa Tajima

週刊東洋経済副編集長。大学卒業後、放送局に入社。記者として事件取材を担当後、出版社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産などを担当する傍ら特集制作に携わる。2020年11月に東洋経済新報社に入社、週刊東洋経済副編集長、報道部長を経て23年4月から現職。

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