「21世紀型教育」の推進、海外と日本の決定的差 米国の公立校「ハイ・テック・ハイ」の衝撃
一方、「ICTの活用に関しては、そもそも授業改革よりも、校務改革の方が急務」と竹村氏は指摘する。
「校務に忙殺されていたのでは、子どもたちに向き合う時間も、先生同士で教科横断型のカリキュラムについて話す時間も取れません。ビジネス界ではICTによる業務の効率化が実証されていますが、先生たちの校務時間の削減もICTの活用で明らかにKPI(重要業績評価指標)(※4)として目指せます。教育現場を聖域化せず、効率化に踏み込む必要があるでしょう。
また、正解のない学びの実践は、先生も成長するものです。食わず嫌いにならず、新たな活動を1日15分でも取り入れてみるなど、気負わず楽しんで取り組んでほしいです」
ビジネス感覚を上手に取り入れて効率化を図り、子どもたちと一緒に自身も軽やかに成長を続ける。教育現場には、そんな新たな姿勢が求められているのではないだろうか。
※4 Key Performance Indicatorsの略。組織の目標を達成するための重要な業績評価の指標

「私たちで自治る(つくる)学び」をコンセプトに、長野県内の学びの取り組みを共有し、大人も子どもも一緒に学びについて考える場を目指す。
Learn by Creation NAGANO公式サイト:https://nagano.learnx.jp/
(写真はすべて竹村詠美氏提供)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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