ダウ530ドル高、ナスダック210ポイント上昇 個別のコロナ対策を巡る楽観論浮上、急反発
[7日 ロイター] - 米国株式市場は大幅に反発して取引を終えた。米国の新型コロナウイルス追加対策を巡り、少なくとも個別の法案で合意に達する可能性があるとの楽観的な見方が広がった。
新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は退院から一夜明けた6日、「大統領選が終わるまでコロナ対策を巡る協議を停止するよう指示した」と突然表明。その後、航空業界向けの雇用維持支援を含む一連の個別の支援策を議会は迅速に策定すべきとの見解を示した。
この日の取引では航空株に買いが入り、 ユナイテッド航空<UAL.N>は4.3%上昇した。
ウェドブッシュ・セキュリティーズ(ロサンゼルス)の株式トレーディング部門マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「昨日の株価下落の唯一の要因はトランプ大統領のツイートだったが、これは本人によりその後、打ち消された。このため、きょうは相場が勢いを取り戻した。市場では何らかの経済支援策を巡る合意が近く得られるとの強い観測が出ている」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)がこの日に公表した9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、FRBが8月に示した新戦略の適用方法を巡り、当局者の間で見解の相違があったことが判明。これを受けても米株価は上げ幅を維持した。
個別銘柄では、製薬大手イーライリリー<LLY.N>が3.4%高。この日、開発中の新型コロナウイルス抗体療法の緊急使用認可を米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。
大統領選が迫る中、この日の夜に実施される共和党のペンス副大統領と民主党の副大統領候補ハリス上院議員の討論会が注目されている。
6日に結果が公表されたロイター/イプソスの世論調査では、激戦州のミシガン州で民主党の大統領候補、バイデン前副大統領のリードが拡大。ウェドブッシュのジェームズ氏は「バイデン氏のリードが自然に受け止められ始め、市場では民主党が政権を奪還した場合のプラスの効果が注目されている」と述べた。
市場では大統領選のほか、来週にも始まる第3・四半期の企業決算発表も注目されている。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.77対1の比率で上回った。ナスダックでは3.32対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は89億8000万株。直近20営業日の平均は97億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28303.46 +530.70 +1.91 27971.3 28369.6 27971. <.DJI>
6 6 36
前営業日終値 27772.76
ナスダック総合 11364.60 +210.00 +1.88 11271.6 11380.5 11258. <.IXIC>
8 6 35
前営業日終値 11154.60
S&P総合500種 3419.45 +58.50 +1.74 3384.56 3426.26 3384.5 <.SPX>
6
前営業日終値3360.95
ダウ輸送株20種 11690.02 +290.88 +2.55<.DJT>
ダウ公共株15種 859.99 +9.10 +1.07<.DJU>
フィラデルフィア半導体 2328.84 +47.75 +2.09<.SOX>
VIX指数 28.17 -1.31 -4.44<.VIX>
S&P一般消費財 1235.99 +29.75 +2.47<.SPLRCD>
S&P素材 410.68 +10.47 +2.62<.SPLRCM>
S&P工業 673.10 +14.61 +2.22<.SPLRCI>
S&P主要消費財 666.94 +7.82 +1.19<.SPLRCS>
S&P金融 413.23 +7.07 +1.74<.SPSY>
S&P不動産 226.06 +0.63 +0.28<.SPLRCR>
S&Pエネルギー 228.78 +3.22 +1.43<.SPNY>
S&Pヘルスケア 1246.40 +23.13 +1.89<.SPXHC>
S&P通信サービス 195.17 +1.70 +0.88<.SPLRCL>
S&P情報技術 2072.75 +38.52 +1.89<.SPLRCT>
S&P公益事業316.97 +1.99 +0.63<.SPLRCU>
NYSE出来高8.77億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23535 + 125 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23495 + 85 大阪比 <0#NIY:>
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