温室効果ガス25%削減に挑む--電子部品の村田製作所が次世代エネルギー製品に技術を応用
村田製作所の“独自性”は、03年に竣工した高さ83メートルの本社ビルにも発揮されている。屋上は四季折々の花が咲く木々で覆われており、さながら「空中庭園」。隣接する研究開発棟の屋上緑地を合わせると、約150坪が緑地化されている。
そのため、夏季の屋上表面温度の上昇を抑え、冷房負荷を低減できる。窓には2層ガラスの「エアフローウィンドー」を採用。2層のガラスにすることで、外気の影響を受けにくくしている。さらに、ビル内では「リサイクル徹底」を重視し、一般的なオフィスビルに対して約30%のエネルギー削減を実現している。
京都の静かな風土の中で、創業者が「不思議な石ころ」と名付けたセラミックスを電子部品に活用してきた村田製作所。次世代エネルギー事業の売上比率はまだ1割にも満たないが、独自技術をさらに“転がす”ことで、将来の収益柱へと育成することができるだろうか。
(梅咲恵司 撮影:ヒラオカスタジオ =週刊東洋経済)
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