手越祐也「活動自粛」甘え増長させた組織の責任 問題頻発、ジャニーズの対処は適切だったか
しかし、それ以上に気がかりだったのは、事務所関係者と番組スタッフが、それをよしとしていたこと。「それが手越のキャラクターだから。面白いでしょ」と思っていたのか、単に正さないだけなのかは分かりませんが、すでに何度かスキャンダルが報じられたあとだっただけに不可解でした。
手越さんの共演者から「誕生日に近い収録のときにお花とプレゼントをもらったんですよ。チャラいけどサプライズで王子様みたいでした」というエピソードを直接聞いたことがあります。もしかしたら手越さん自身、自由な言動のどこまでがキャラクターで、どこまでが自分自身なのか、世間のイメージとプライベートの自分を混同していたのかもしれませんし、事務所や番組も正すタイミングを逸してしまったのかもしれません。
また、「スキャンダルを起こしても、ほとんどおとがめなし」という状態が繰り返されたことで、手越さんがアイドルであるにも関わらず“チャラ男キャラ”を自らネタにしはじめたことも、今回の件に至った理由の1つでしょう。アイドルとしてのタガが外れ、公私どちらもチャラ男として過ごすことで、「何か問題を起こしたとしても『キャラクターだから』と許してもらえる」という甘えにつながったとしても不思議ではありません。
個人の意思は強くなく環境次第で変わる
手越さんがすでに32歳の大人だとしても、個人の意思はそんなに強くないですし、年齢を問わず環境次第で良くも悪くも変わってしまうのが人間の怖いところ。それだけに事務所も番組も、手越さんに1つのキャラクターや役割を担わせることへの責任があるのです。
これは一般企業も同じで、ある社員を「こういうキャラクターだから」と決めつけたり、「この仕事、得意だったよね」と役割を固定したりすると、そのキャラクターや役割が悪い方向へ進ませてしまうことがあるので気をつけてください。
ここまでジャニーズ事務所は、芸能界のどこよりも積極的に新型コロナウイルスの感染拡大防止を支援してきました。「Smile Up!Project」と銘打って、医療用マスクや防護服を調達したり、手洗い動画や無観客ライブを配信したり、その活動はアンチですら文句のつけようがないほどのものがあります。さらに、総勢76名の所属タレントによる期間限定ユニット・Twenty★Twentyを結成してチャリティー活動を行うことを発表し、手越さんも参加予定でした。
企業単位で見れば、最高の好感度だったものが、手越さん1人の存在によって大きく下げられ、Twenty★Twentyは活動開始前から、ネガティブな意味で名前が知れ渡ってしまったのです。参加メンバーも事務所スタッフも悔しい思いをしているでしょうし、その思いは今回が初めてではなく、「手越!またか」と思っている人も少なくないでしょう。
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