北海道「鉄道完乗」日数、30年前はどうだった? 昔は路線が多かったが、夜行列車が使えた

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1990年は、あれこれ試してみたが「5日5時間25分」を切るプランができなかった。

1990年
<1日目>
青森16:06(3123 快速海峡13号)―函館18:50
函館18:59(5015D 特急北斗15号)―東室蘭21:17
東室蘭21:21(1250D)―室蘭21:36
室蘭21:50(331M)―苫小牧23:08
<2日目>
苫小牧05:55(633D)―様似09:58
様似11:45(642D)―苫小牧15:01
苫小牧15:27(1637D) ―夕張17:39
夕張17:45(640D)―新夕張18:08
新夕張19:03(41D 特急おおぞら11号)―新得20:14
新得20:21(450D)―滝川23:08
滝川23:15(311 急行利尻)―旭川23:59
<3日目>
旭川06:05(621D)―富良野07:13
富良野07:24(624D)―旭川08:32
旭川08:49(301D 急行礼文)―稚内12:44
稚内12:56(304D 急行宗谷4号)―名寄15:42
名寄16:00(944D)―深川18:58
深川19:20(2026M L特急ライラック26号)―砂川19:40
砂川20:00(731D)―上砂川20:16
上砂川20:24(732D)―砂川20:37
砂川20:40(2028M L特急ライラック28号)―岩見沢21:03
岩見沢22:08(534D)―追分22:58
追分23:58(411 急行まりも)―釧路06:10
<4日目>
釧路06:40(525D)―根室09:24
根室11:05(3530D 快速ノサップ)―釧路13:12
釧路14:59(638D)―網走18:21
網走21:46(512 急行大雪)―札幌06:34
<5日目>
札幌06:53(533D)―石狩当別07:52
石狩当別07:55(721D)―新十津川09:22
新十津川09:41(726D)―石狩当別11:00
石狩当別11:14(548D)―札幌11:58
札幌12:00(2009M L特急ライラック9号)―深川13:12
深川13:24(725D)―増毛14:57
増毛15:38(728D)―深川17:16
深川17:20(2022M L特急ライラック22号)―札幌18:32
札幌19:56(43D 特急おおぞら13号)―追分20:38
追分21:13(44D 特急おおぞら14号)―千歳空港21:27
千歳空港22:40(202 急行はまなす)―函館02:42
<6日目>
函館04:32(1 寝台特急北斗星1号)―長万部06:07
長万部06:24(3173D 快速マリンライナー)―札幌10:34
札幌11:30(5008D 特急北斗8号)―函館15:19
函館15:36(324D)―江差17:55
江差18:36(339D) ―木古内19:40
木古内19:46(3136 快速海峡16号)―青森21:31

所要時間:5日5時間25分

「妄想旅行」で楽しく過ごす

5日目から6日目に札幌と函館の間を1往復半もするという、距離的には非常に効率の悪いものとなったが、函館本線の砂原線を効率よく乗車するためには深夜に運転される「はまなす」を使うのがベストで、倶知安経由の函館本線に乗車するには「北斗星1号」を使うと効率がよかったので、このようなプランとなった。「北斗星1号」は立席特急券で乗車できないため、この乗り継ぎで行く場合は高額となってしまうのが申し訳ないのだが……。

1990年の北海道の路線図(出所:JTB時刻表1990年4月号、©️JTBパブリッシング)

以上、調査は完了。ということで、結果は、このようになった。

2020年 4日19時間16分
2010年 4日19時間38分
2000年 4日18時間10分
1990年 5日5時間25分

緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出や密集、密閉、密接のいわゆる「3密」を避けるようにと強く言われているが、部屋で時刻表を開いて妄想旅行のプランニングをしていれば、このような状況でも楽しく過ごすことが可能だ。

鉄道は好きでも時刻表に興味のないみなさん、この機会に時刻表を購入して、自由に旅行ができるようになったときのための乗り継ぎ計画を立てたり、東京駅を出発してJR全線を乗車して東京駅に戻ってくるまでの最短時間はどのくらいなのか、という妄想旅行をプランニングしてみたりしてはいかがだろうか? 家にこもっていても無限に鉄道旅行を楽しめる。それが時刻表の魅力なのだから。

また、今回筆者が考えたプランより短いものがあったら、ぜひ探していただきたい。みんなでいろんなプランを出し合って比較するのも妄想時刻表旅行の醍醐味だから。よろしくお願いします。

渡辺 雅史 時刻表探検家

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わたなべ まさし / Masashi Watanabe

1975年生まれ。フリーライターとして、週刊誌や月刊誌で記事を執筆するほか、テレビやラジオ番組の構成にも携わる。2009年、国内の鉄道に完乗。時刻表の誌面に載っている"変な列車"や"味のある列車"を探すことをライフワークとしている。

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