北海道「鉄道完乗」日数、30年前はどうだった? 昔は路線が多かったが、夜行列車が使えた
JR北海道、札沼線の北海道医療大学―新十津川間が廃止される。すでに定期列車の運行は終了した。
ほぼすべての鉄道ファンにとっては残念なできごとだが、末端区間の浦臼―新十津川間は1日1往復しか走っておらず、JR北海道の全線乗車を目指す人にとっては大きなネックとなっていたため、この区間の廃止を喜ぶ人がひょっとしたらいるかもしれないなんて、つい邪推してしまう。とはいえ、乗り鉄の人々にとって制覇の道が楽になることは確かだ。
30年前との比較も実施
そこで、北海道医療大学―新十津川間が廃止された後、北海道のJR線を全線乗車するには最短でどのくらいの時間がかかるのかを時刻表で調査してみた。さらに、10年前、20年前、30年前のJR北海道全線乗車までにかかる最短時間と比べてみた。
スタート、ゴール地点は青森駅。乗ることができる列車は平日に運転されている列車。最短乗り換え時間は1分という条件のもと、2020年、2010年、2000年、1990年の4月号の時刻表で調べてみた。さて、筆者が導き出した結果は……。
まずは北海道医療大学―新十津川間の廃止以降。さまざまな乗り継ぎプランの所要時間を調べてみたところ、最短は「4日19時間16分」だった。その乗り継ぎプランはこんな感じだ。
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