USJ「マリオ」新エリアは、外国人の心をつかむか スマホでスコア競争など、新たな試みに挑戦

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これまでに明かされてきた主要な情報は、「世界最新鋭の技術」を用いた大ヒットゲーム『マリオカート』のライドアトラクションや人気キャラクター・ヨッシーのアトラクション設置、アトラクション開発への任天堂の参画、マリオの世界のアイコンであるピーチ城やクッパ城の建設だった。今回、SUPER NINTENDO WORLDについて明かされたのは、エリア全体が巨大なアトラクションとなるコンセプトだ。

腕に巻き付けた「パワーアップバンド」とパークの公式アプリが連動し、コインが貯まっていく(撮影:ヒラオカスタジオ)

エリア内にはあの「ハテナブロック」などマリオのゲームシリーズでおなじみのアイコニックなポイントが数十カ所設置される。そして、入場者自身がエリア内で購入するウェアラブル端末「パワーアップバンド」(価格未定)を身に着け、ハテナブロックを叩くなどのマリオ的なアクションを起こすことで、ゲームキャラさながらに「コイン」を集めることができる。

コインは現物ではなく、今後機能が追加されるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式アプリで電子的に獲得し、与えられた条件をクリアすればキャラクタースタンプを獲得することができる。

任天堂が追究する遊びの革新と化学反応

コイン数はその場に居合わせた入場者の間でリアルタイムのランキングが表示され、逆に敵キャラクターと対決するアトラクション「ボスバトル」ではほかの入場者と協力することもできる。

「ハテナブロック」などエリアの斬新な仕掛けは任天堂との共同開発。ほかにもマリオの世界のアイコニックな構造物が準備されているようだ(撮影:ヒラオカスタジオ)

ユー・エス・ジェイの親会社グループで多くの人気アトラクション開発に携わったユニバーサル・クリエイティブのティエリー・クーCCOは「任天堂のゲームと現実世界の融合、これがSUPER NINTENDO WORLDの最も素晴らしいところ。グループが作り出したものの中で最も革新的な体験だ」と自信を隠さない。

山本マーケティング部長も「任天堂が追求してきた遊びへの革新と、われわれが行ってきたテーマパークにおける革新が非常によい化学反応を起こし、まったく新しいものができたのではないか」と任天堂との相性のよさを強調する。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの年間入場者数は、2013年の1010万人から、2018年には1430万人まで増加した(ともにアメリカのテーマエンターテインメント協会調べ)。この成長はテーマパーク業界の東の横綱である東京ディズニーランド・シー各パークの年間パスポートが足元で6万2000円なのに対し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは年間パスポートを2万6800円という低価格に設定したことが大きい。

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