自前路線とついに決別、孤高ユニーの窮余一策

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 コンビニ再編は微妙

ところが、昨年から風向きが変わった。地元を襲った自動車不況でユニーの業績も急悪化。09年8月中間決算では単独で初の営業赤字に転落した。

誤算はもう一つあった。「強みである価格で地元スーパーに負けるようになった」(前村哲路社長)。景気悪化と低価格競争に巻き込まれる中、ユニーが生き残るには資本提携という「保険」をかけざるをえなくなったのである。

ファミリーマートとサークルKサンクスという両社傘下のコンビニ再編までが伊藤忠の描く青写真だろう。だが、サークルKとサンクスの合併では加盟店の反発を招くなど、ユニーは今でもトラウマを抱えている。関係者の間では「ものすごく苦労した。無理に一緒にする必要があったのか」との声があるほどだ。

提携関係の今後はもう一歩踏み込みたい伊藤忠と現状維持で抑えたいユニーとの綱引きになるかもしれない。

(撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

堀川 美行 東洋経済 記者

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ほりかわ よしゆき / Yoshiyuki Horikawa

『週刊東洋経済』副編集長

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