アメリカでバカ売れ「アマゾンコート」の今 アマゾンでしか売っていない100ドルダウン

印刷
A
A
ニューヨークで誰もが着ていた「アマゾンコート」とは?(イラスト:Ceci Bowman/The New York Times)

数週間前の季節外れの暖かい秋の日、夫が考え込んだ口調で私にこう尋ねた。「今年もまたコートを着るのは恥ずかしい?」。

おかしな質問のように思えたが、夫の言いたいことはすぐにわかった。私の冬用コートは、あの「アマゾンコート」なのだ。何千人ものニューヨーカー(少なくとも何千人いるように思える)に交じって、私も昨年の冬にアマゾンで100ドル程度のダウンジャケットを買った。

驚くほど安かった「アマゾンコート」

ゆったりとしたシルエットでジッパーと大きなポケットがいくつも付いているそのコートは、特別スタイリッシュではなかったが、スタイリッシュでないこともなかった。

しかし、同じようにバイラル(口コミ)で広がったグース(ガチョウ)が目印のアウターが1000ドル以上するのに対し、アマゾンコートは、そう、安かった。それも驚くほど。そしてクリックするだけで買える。2018年の初めに私のツイッターのフィードに現れたころには、コートは私のアパートに届いていた。

現在、「アマゾンコート」は107ドルで販売されている(アマゾンのサイトより)

しかし、2019年になるとコートは小さくなって色もくすんだように見え、明らかに汚れていてクローゼットの隅に追いやられていた。こうなったアイテムはどうなるのか? 再び着る人はいるだろうか? リサイクルに出す人は?

「先日着たらすごく変な気がした」と、作家のキャロライン・モスは言う。「ミームを身に着けているような気分だった」。ブルックリン在住の小説家エミリー・グールドも、「自分がまだあれを着ているのがすごく悲しい」と話す。

次ページ誰がコートをはやらせたのか
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
ディズニー大転換「入園者数引き下げ」戦略の背景
ディズニー大転換「入園者数引き下げ」戦略の背景
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT