ジム・ロジャーズ「大暴落時こそ、株を買え」 金融危機が再び起これば大儲けのチャンスだ

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「ほとんどの投資家は強気相場に目を向け、弱気相場は気にもかけない」とジム・ロジャーズ氏は指摘する。投資で「勝つ」ための法則とは?(写真:筆者撮影)

ファイナンシャルプランナーの花輪陽子です。先日、ジム・ロジャーズ氏の『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』の講演が東京、京都、大阪で行われました。前回は「ジム・ロジャーズ『日本は東京五輪で衰退する』」で多くの読者が読んでくださいましたが、引き続き、その講演や書籍などで、ロジャーズ氏が繰り返してきた重要なキーワードをお伝えしたいと思います。

ロジャーズ氏にインタビューさせていただいたとき、「危機」という言葉がたびたび出てきました。「資産を倍増させたいなら、『危機』をチャンスと捉えよ」というのです。今回は、これからの時代に「勝つ投資」について解説したいと思います。

「安く買って、高く売る」ためには勇気も必要

「投資家としての私の基本的な戦略から説明しよう。それは『安く買って、高く売る』というものだ。そんなことはわかっている、というだろうか」

投資で勝つための法則は、至ってシンプルなのです。私は、ヘッジファンドのファンドマネジャーなどにもインタビューをしましたが、ロジャーズ氏の答えと同じでした。

「ほとんどの投資家は、強気(ブル)相場ばかりに目を向け、弱気(ベア)相場は気にもかけない。私は逆だ。『どこがベアか』という目でつねに投資対象を探っている。人々が過熱するブルマーケットに夢中なときに、そうした人々が目を向けない割安なものを探すのだ」

リーマンショックや東日本大震災が起きたときの相場を思い出してください。優良銘柄であっても、世界情勢に引っ張られて暴落しました。そこで、あなたは株を買い込むことができましたか?

私は、リーマンショックのときにETF(上場投資信託)を買いましたが、私のほかに株を買う人などほとんどおらず、本当に恐ろしかったです。昨年末に株や仮想通貨が暴落した際にも買い増しをしましたが、メディアでも悲観論が流れる中で投資するのは勇気がいるものです。

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