台風上陸、新幹線「最終列車」混乱の一部始終

新大阪19時台のはずが3時間前倒しに…

16時23分、目の前を新大阪始発の東京行き「のぞみ」が発車していった。この列車は小田原にも臨時停車するとのアナウンスがあったが、それだけでこんなに乗客は増えないだろう……というくらいの混み具合。最後の人はラッシュの通勤電車よろしく背中から乗り込む状態だった。

この列車が発車した後、ようやく16時40分発の臨時最終列車のアナウンスが流れた。本来は「のぞみ」が通過する米原、岐阜羽島にも臨時停車するという。その停車パターンは「ひかり」なのでは……と内心思う。

16:35 臨時列車入線、すぐ満員に

16時35分ごろ、臨時「のぞみ」が入線してきた。座席に荷物を置いた後、この先の混雑を考えてお手洗いに行く。席に戻ってくる頃にはすでにデッキまで立ち客が出ていた。ホームで並んでいた人以外にも大勢が乗り込んだのだろう。

列車は出発時刻の16時40分を過ぎても発車しない。ほかの列車の接続を待って発車するということで、車内に人がどんどんあふれていく。この列車の1本前に名古屋行きの「こだま」があり、「名古屋までのお客様はこだま号へ」とのアナウンスがあったものの、車内に人の動きは見られなかった。

通路も満員、米原では非常ボタン

17時少し前になってようやく発車。17時14分ごろ京都駅に到着すると、ホームにはとぐろを巻く勢いで人が並んでおり、どうやっても積み残しが発生しそうだった。しかしこれが最終の東京行きだ。

「もう少し中までお願いします!」

外から声が聞こえてきた。でもこれは難しいのではないだろうか……。そう思っていると、車掌より「このあとに発車するひかり号が、行先を名古屋から東京に変えた」とアナウンスが。これによって、中へ中へと詰め込む流れはなくなった。

17:35 米原停車直前に非常ボタンが

通路まで満員ではあるものの、無事に発車できた列車は17時35分、臨時停車駅である米原に入線するというところで不思議な減速を始めた。どうやら体調不良者が出て、非常ボタンが押されたようだ。

緊急停車した位置は、すでに車両がほぼホームに収まっていた。しかしながら本来の停車位置とは若干ずれていたため、ドアは閉まったまま。車掌が非常ボタンの押された車両に向かっていったが、デッキも通路も人でいっぱいでたどり着くまでに時間がかかり、状況確認を終えて停車位置調整のために再度動き始めたのは17時52分だった。

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