香港デモは「第2の天安門事件」を招くのか? 本当の山は「9月以降」に来るかもしれない

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香港の人たちには申し訳ない気がするが、こちらは日曜ごとにデモではなく競馬場に通う平和な日々である。それくらい今年の夏競馬は好勝負が続いている。今週末は札幌競馬場で、キーンランドカップ(G3、25日11R、距離1200メートル)にいいメンツが集まった。例年、下位人気馬が活躍するレースだけに、少し穴っぽいところから狙ってみたい。

キーンランドカップは「先行逃げ切り馬」に期待

人気となっているのはダノンスマッシュで、18日のブラストワンピース(札幌記念の勝ち馬)に引き続き、川田将雅騎手がおいしいところをさらっていきそう。しかしちょっと待て。今春の高松宮記念(G1)でダノンスマッシュは4着だった。同レースで2着だったセイウンコウセイが出ているのに、こちらは人気薄ではないか。

たとえ6歳馬で斥量58キロであっても、実力を測る物差しとしてG1レースの結果ほど確かなものはない。しかも高松宮記念と同じ4番という絶好枠を引いた。ここはセイウンコウセイの先行逃げ切りに期待しよう。

穴馬には3歳馬のアスターペガサス。53キロと斥量で恵まれ、戸崎圭太騎手への乗り替わりもよさそう。さらに大穴には牝馬のデアレガーロ。京都牝馬ステークスでは人気のリナーテに勝っていることを忘れちゃいけない。

もう一点、ダイメイフジにはニュージーランドのリサ・オールプレス騎手が騎乗する。藤田菜七子騎手が私淑する同国ナンバーワンの女性ジョッキーだ。3年ぶりの訪日となるが、その騎乗ぶりもこのレースの見どころのひとつである。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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