『せっかく有名企業に入った息子が…』(57歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談

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<城繁幸氏の診断>

診断:『年功序列は世代間のギャップを生む』


 いわゆるジェネレーションギャップというものですね。世代ごとの価値観の差はとても根深く、話し合っても簡単には克服できないでしょう。これは年功序列制度の持つ特徴が原因です。

 年功序列制度は、若い頃に働いた分の報酬を、だいたい45歳あたりから出世で受け取るというシステムです。現在の50代というのは、社内の序列も給与も一番高いグループとなります。

 一方、20代前半というのは、もっとも賃金の低いグループです。彼らはここから少しずつ、昇給昇格を続けていくことになり、安定した地位を手にするまでには、とても長い道のりが待っています。

 つまり、同じ制度、文化であっても、年代によって、まったく見える世界は違うんですね。これが“ギャップ”が生じる理由です。
 
 50代の目から見れば、確かに満ち足りた世界でしょう。ただ、20代の目から見ればどうでしょう。大方の企業で定期昇給は既に無く、30代後半あたりで昇給はストップするはずです。ポストも減りはしても増えはしませんから、出世という点でも望み薄でしょう。

 彼の目から見れば、どんなに有名な大企業であっても、決して幸せな世界だとは言い切れないのです。

 なぜ会社を辞めたいのか。こればっかりは、息子さんをつかまえて聞いてみないことには、なんとも言いようがありません。

 ただ、上記のように、たとえ同じ会社であったとしても、世代によってまったく違う景色が見えるのだということは、認識しておいてください。

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