「ベンツGLE」は最新進化で一体何が変わったか 大型化で7人乗りとなった人気SUVの真価
キャラクターラインを出来るだけ排したボディや、フロントマスクも、水平基調のリアコンビネーションランプも、AクラスやBクラスともどこかでつながる、スタイリングアイデンティティを有している。
とりわけこのクルマならではの個性となっているのはインテリアだ。ドアを開けたとき目をひくのは、四角い空調用のエアアウトレットがウッドパネル上に並ぶダッシュボードの新しいテーマだ。
インテリアトリムと呼ばれる部分の質感で室内の雰囲気はだいぶ変わる。今回の試乗車はマット(つやなし)加工された仕様だったが、いっぽうでピアノブラック仕上げなどを選ぶと、イメージがかなり違う。
センタートンネルに大きなグラブハンドルが設けられ、ヘアライン仕上げでクロームのパネルが内側にはめこまれている。外側はステッチが入ったレザー仕上げ。内側を64色から選べるアンビエントライトが彩っている。夜にドアを開けたとき、同乗者が喜んでくれる、もてなしになりそうだ。
搭載された音声認識機能
大型のフラットタイプのTFT液晶モニターがダッシュボードに置かれているのは、AクラスやBクラスと共通で、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)が使える。
「ハイ、メルセデス」と呼びかけることで、インフォテイメントや空調のシステムが起動する、メルセデス・ベンツ言うところの「自然対話式音声認識機能」だ。「暑いんだけれど」と言うと、「室内温度を1度(C)下げます」と応えてくれるというぐあいである。
音声コマンドのやりかたにはちょっとコツがあるけれど、オーナーになれば、すぐにおぼえられそうだ。かつてMBUXが導入された際、メルセデス・ベンツのエンジニアは、走行中に視線を逸らさないので安全、としていた。そのとおりで使い勝手がよい。
価格は、「GLE 450 4MATIC Sports」が1132万円(8%税込)、2リッター4気筒ディーゼルの「GLE 300d 4MATIC」が940万円(10%税込)、3リッター直列6気筒ディーゼルの「GLE 400d 4MATIC Sports」が1089万円(8%税込)となっている。
(文:小川フミオ/ライフスタイルジャーナリスト)
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