日経平均株価は続伸、外部環境に落ち着き  週末のジャクソンホール会合前の手控えも

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 8月19日、東京株式市場で日経平均株価は続伸。前週末の米国株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から先物主導で買いが先行した。写真は都内で2015年10月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は続伸。前週末の米国株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から先物主導で買いが先行した。一時上げ幅を200円超に拡大したが、買い一巡後は週末のジャクソンホール経済シンポジウムを控えて様子見ムードが広がった。東証1部の売買代金は節目の2兆円を割り込むなど商いは細ったままで、前週に続いて市場参加者が少なかった。

独シュピーゲル誌は16日、ドイツの連立政権が、景気後退に陥った際に備えて財政均衡ルールを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整えると報道。ドイツ経済が景気後退を回避するとの期待が広がり、前週末の米国株市場で主要3指数が大幅に上昇した。

外為市場では、ドル/円が106円前半と前週末とほぼ変わらない水準で安定。日経平均は一時8月14日以来となる2万0600円台を回復した。その後は、トランプ米大統領のファーウェイ排除を示唆する発言や香港のデモなど世界情勢も警戒され、積極的に物色する動きがみられなかった。

一方、アジアの主要株価指数の堅調推移が投資家心理の支えとなり、下押しも限定的だった。午後は2万0500円台半ばから後半を中心に小動きとなった。「週末にイベントがあるのでどうしても動きづらい」(東洋証券のストラテジスト、大塚竜太氏)との声も出ていた。

市場の関心は、ジャクソンホール経済シンポジウムで行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に向かっている。「パウエル議長が市場の『過度な利下げ期待』をけん制するかどうか」(ソニーフィナンシャルホールディングスのチーフアナリスト、尾河眞樹氏)が注目されるという。

個別銘柄では、トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など主力輸出株がしっかり。そのほかユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>が大幅続伸した。ユニー・ファミマは16日に「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)<7532.T>の株式を追加取得すると発表。シナジー効果を期待する買いが先行した。

業種別では東証33業種中、サービス、ゴム製品を除く31業種が値上がりした。石油・石炭製品、証券、不動産などの上昇が目立った。東証1部の騰落数は、値上がりが1518銘柄に対し、値下がりが515銘柄、変わらずが117銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20563.16+144.35

寄り付き    20590.47

安値/高値   20502.66─20633.90

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1494.33 +9.04

寄り付き    1496.03

安値/高値   1490.30─1498.32

 

東証出来高(万株) 90499

東証売買代金(億円) 15433.28

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